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各賞さまざま・おまけ

 夕べ、なんでもれおな氏がネンテン氏の桑原武夫学芸賞受賞についてコメントしてるとのことで覗きに行ってきた。うーーーーーん、なんかちゃうなあと思ったけど、11時からのサッカーの試合を見終わったらなんかそれもどうでもよくなった。



でも、さっき読み直してやっぱり違うなあ、という気持ち悪さが残るので自分の精神衛生上のために一言ふたこと余計なこと、を。



『モーロク・・・』が雑然とした印象、と言ってた?当然でしょ。俳句史に関わるさまざまな言及を集めた一冊であり、それは初出をみればどういう本にいつ掲載されたかがわかる。若書き(といっては失礼か?)の1980年代の文献まで入っているのだ。文体や内容が違うのは当たり前だし、それはどういう本に寄せる目的で書いたかによっても変わるだろう。それは時間の経過のなかで第二芸術論に対する言及の仕方が変わるのも同じではないのか。



それをどうしてそういう言い方をするのか?



他者を仲間に入れ替えるというくだり、あれもヘンだ。坪内のいう他者は「個人」以外の誰か、という意味であって、それを仲間に置き換える、っていう発想がおかしい。


そういう俳人がどこに住んでいるか――日本語の辺境だ、というあたりのことも、なんかずれている。
まず、伝統的に(と敢えて言っておく)文学の中心はうた(和歌)にあり、そこでは歌語(雅語)が使われるのがルールであった。それを変則的に変えていったのが、連歌であり、さらに日常語を使ったり漢語を使用することで、あるいは俗な内容を取り込むことで言葉を卑近なものにし、一部の文学を大衆化せしめたという立場(これは概ね定説と言っていいところだと思われるが)、その立場からみたとき、まず俳諧(俳諧連歌)は雑俗なものとして文学の辺境則ち日本語の辺境にあったことを意味する。それを現代に比しても同じことが言えるだろう、と坪内はいっているのだ。たしか、某元総理の「友愛」を例に挙げていたが、あれはまさしく日本語のど真ん中にあるべき言葉だろう。それはなぜかというと、イデオロギーや何らかの価値観を語るための重要なターム(先の東浩之『動物化するポストモダン』では「大きな物語」という言葉に収斂される言葉でもある――「大きな物語」は現代思想の重要なタームの一つ)であるからだ。坪内はそういう種類の言葉とは違うところに俳句の言葉はある、といっているのであって、それは「平和」でも「愛」でも「協働」でも「革新」でも「生活第一」でも構わないのだ。そういう言葉がある、ということなのだ。その言葉を使って正義が行われたか、とか、謳った政治家がいたかとかそういうことは問題のすり替えであろう。そしてあろうことかそういうタームのあるべきところに今、俳句があり、転じて自分もそこにいる、と・・・・・。「面白い……が、まさにこの診断こそが誤まっており」とはまさに自分自身のことではないのか。


坪内の仲間褒めというが、目のあるところでいいものは仲間であろうがなかろうが褒める、という立場であるだけで、別段仲間だけを褒めているわけでもない。それはきちんとみてればわかることなんだけれども、氏はお忙しいからそこまでの目配りをしていない、ってことだろう。


いずれにせよモノゴトの些末に目が行って、本質を見極められていないのは実はご自身ではないか。





ついでに。


その前の号だったかで、彼は船団時評往復書簡のやりとりについてこのように触れている。「小倉〜わたなべ往復書簡中にも、関東/関西の差異についての発言があったのですが、決して出鱈目ではないにもかかわらず全く首肯し難い小倉氏の意見を読みながら、地域性などを持ち出しての議論の不毛さを承知の上で、結局そういうことなのかしらと言ってしまいたい誘惑も感じるのです。」


だから、それは出鱈目なんですか、出鱈目なんですね?じゃあそれをこの上、どうしたいんですか?否定したいんですか?肯定したいんですか?認めたくないけど認めたくなるのですか?どないしたいねん、はっきりせんかい!(あ、取り乱してしまった。これは失言です。伏してお詫び致しますm(__)m)・・・・奥歯に物の挟まったというか迂遠なものの言い方というか、まあ、そこまで遠回りするほど触れたくないことなのだ、というぐらいなことの意思表示かもしれませんが。




さて、これは船団女流10句集(だったか????もう忘れた)を読んだときにも覚えた違和感。


そこまでけちょんけちょんに言っといて「著者から贈呈を受けました。記して感謝します。」っってなんなんだ?むろんこれこそ大いなる諧謔なのであろう(もちろん、確信犯であるとお見受けする)。
まあ、たしかにいただいた本もすべて褒めたくなるような本ばかりではないことについては譲歩しよう。

でもその挙げ句に


この本、アマゾンで買えます、とか。







笑える。
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